なにをかくそう、実は、私、今年2月に車両系建設機械の特別教育を受講しました!
普段は、セミナー講師として現場の安全についてお話しする立場ですが、今回は受講生。
とても新鮮で、驚きや学びの多い体験でした。
せっかくのこの貴重な経験を、体験記として残しておきたいと思います。
車両系建設機械の特別教育とは?
今回私が受講したのは、正式には
小型車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)の特別教育
です。

この種類の車両系建設機械といえば、代表的なのは、
油圧ショベル(通称:バックホウ、法令上はドラグ・ショベル)
ですね。
そのほかにも、ブルドーザーやトラクターショベルなどがあります。
このうち、
- 機体重量が3トン未満 → 特別教育
- 機体重量が3トン以上 → 技能講習
と区分されており、この特別教育を修了すると、3トン未満の小型車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)の運転が可能になります。
受講しようと思った理由
私は普段、建設現場の安全教育や安全講話を行っています。
その中では、当然ながら、重機災害の防止についても多く取り上げています。
……が、実は私自身、重機の運転資格は持っていませんでした。
安全関係の資格といえば、第一種衛生管理者のみ。しかもこれは学科中心の資格です。
重機災害について話しているにもかかわらず、実際に運転した経験がない。
これはやはり一度、「自分で体験しておくべき!」と、前々から思っていました。
- 運転する人の気持ち
- 実際の操作の難しさ
こうしたものは、やはり体験しないとわからないと感じました。「百見は一行に如かず」というやつですね。
特別教育の概要
特別教育は、法令で定められた『特別教育規定』で科目や時間が定められており、
- 学科:7時間
- 実技:6時間
となっています。
私が受講した特別教育の日程は次のとおりです。
- 1日目(学科):8:30~17:00
- 2日目(実技):8:50~16:00
特に学科は、短い休憩ははさむものの、しっかり丸1日の講習でした。
学科会場の雰囲気
今回の受講者は30名ちょっと。
そのうち女性は、私を入れて3名。
私はジャケット+スラックスで学科に参加したのですが、他の受講生はほとんどが会社の作業着、またはラフな服装(パーカーとか)という感じ。
会場は貸会議室で、人数に対して広めのスペース。
講義は講師1名で進行されました。
講師の先生は、某重機メーカーで長年整備を担当されていた方ということで、さすが、機械周りにとっても詳しかったです。
学科で学んだ内容(ざっくり)
学科では、主に次のような内容を学びました。
- 小型車両系建設機械の種類
- 機械の構造・作業装置
- 点検・整備
- エンジンの仕組みや動力
- 安全に関する知識
- 関係法令(最後に1時間)
先生が現場経験豊富な方で、
- 「なぜ重機が動かなくなったのか?」というリアルな修理事例
- 実際の災害事例
などの話がとても充実していて、机上の知識ではなく、現場のリアルを感じられる講義内容でした。
受講してみて、正直な感想
正直に言うと、かなり難しかったです。
特にエンジンや機械の構造の部分は、
- この分野を避けてきたツケがきた……
- 先生が話している日本語は理解できるのに、知識としてうまく消化できない
という状態。
機械系は、やっぱり、得手不得手がありますよね。
私は完全に「苦手側」だと実感(笑)
一方で、最後の関係法令(1時間)は、労働安全衛生法の内容。
ここは、元労働基準監督官の私としては、まさに十八番といえる分野でした。
ただ逆に、他の受講生の方にとっては、このパートが一番しんどかったかもしれません。
確認テストの結果
最後に確認テストあり。
特別教育の合否に影響はないテストとのことでしたが、仮にも講師として活動している身としては、ちょっとプレッシャーを感じつつ……
結果は――
10問中1問ミス
……満点を逃しました。ガガーン😨
私の安全教育の受講生の方には、ちょっと言いづらい結果です(笑)
翌日の実技に向けて
1日目の最後には、翌日の実技に向けた案内がありました。
- 前日の雨の影響で足場が悪い可能性
- 長靴タイプの安全靴を推奨
- 仮設テントはあるが、椅子持参がおすすめ(待ち時間対策)
といった内容です。
やはり一番楽しみにしていたのが実技。
いよいよ重機に乗れると思うと、わくわくして目が輝く私。
……とはいえ、このときはまだ、実技で想像以上に悪戦苦闘することになるとは気づいていませんでした。
まとめ(学科編の感想)
今回の学科を受講して感じたのは、
- 学科だけでも想像以上にハード
- 機械系が苦手な人は、それなりの覚悟が必要
- ただし、安全に重機を扱うために欠かせない重要な内容ばかり
ということです。
勉強にはなったものの、内容はやはり難しく、先生の説明自体はとてもわかりやすかったのに、1日終わったら脳がぐったりと疲れてる感じがしました。
私の安全教育の受講生の方も、こんなふうに「つかれたー」と感じていたのかな、と思ったり。
次回は【実技編】。
いよいよ、実際に重機を操作します!
